明るくて笑顔の絶えない魅力ある施設

-- 入社したきっかけを教えてください。
前職は看護師として病院勤務をしていました。アラ還を迎えた頃、慌ただしい救急医療ではなく、ゆっくりと施設で、人はいつか必ず死を迎える『いのち』と真摯に向き合い、最期を看取る仕事をしたいと思うようになりました。
実はこの場所、ドライブコースだったんです。海が好きで週一回くらいこのあたりにきてたんですが、ある日整地が始まって何か建っていて。。。知人に聞くと特別養護老人ホームだということで、とんとん拍子に。
縁があったんですね。

-- ネムの木の魅力はどんなところですか？
沢山あります。まずは失敗することはマイナスではなく、いい施設にするためのステップアップと捉える若きリーダー（理事長）がいてくれること。また、トップダウンではなく、自分たちで考えて目標を設定し、それに向かって努力をする方針であることも、スタッフ間の結束力が強まって、ご利用者満足に繋がっていると思います。そしてスタッフのあいさつが明るくて気持ちがいいこと。面会のご家族・見学の方・主治医その他来訪者に対して、誰もが笑顔であかるい挨拶をしているのを見ると嬉しくなります。

毎日変わりのないことがありがたい

-- 看護師の仕事内容を教えてください。
ひとことで言うと、ご利用者と働くスタッフの健康管理です。年・月・週・日の単位で健康管理を行っています。日々の仕事は、ご利用者に変わりはないか、毎日お顔を見て観察し、声をかけ話を聞いて、自分の目で見て確認します。更に体温、脈拍、血圧、呼吸数などバイタルサインを測定して数字で確認します。様々な角度から、いつもと違うと判断した場合には、自分たちでできることは直ちに実行し、主治医に報告すべきことは報告して相談し、指示に従って対応・処置しています。毎日変わりのないことがありがたいんです。

-- 看護師として必要なことは何だと考えますか？
判断力、指導力。看護師は夜勤をしないので、夜は介護のスタッフにお任せするしかないんですね。なので、こういう状況の場合はどうするか、という判断と指導をしておかないと、介護スタッフが悩むでしょう。夜熱が出るとか、嘔吐がとまらないとか。いろいろある中で、ちゃんとシミュレーションをして、指導をして帰るという責任があります。
あと、どの時点でドクターに相談するかとか、病院に連れて行くとか。その判断ですね。できることには限界があるので。

最期まで生ききる人生、いい人生だったと言える自分

-- 仕事を通してどんな自分になりたいですか？
看護師は人の最期を看取る機会が多く、自分がどんな最期を迎えるのか、ということも考えます。どんな最期を迎えるかは、どんな風に生きていたのかで決まるのではないでしょうか。私は、最後まで生ききる人生を送り、いい人生だったと言える自分でいたいと思います。
そして、周りの人たちに感謝の気持ちを素直に伝えることができる自分になりたい。看護師として仕事をしてきて、今、そう思います。